離婚するって、10年前に決めた件


離婚したい。

きっかけは10年前。
別居生活が始まって、
夫婦としてはとっくに終わっていた。


当時に離婚する際の条件を決めて

お互い納得の上、こんな約束をした。


「下の子が高校を卒業したら、離婚届けをだす」
「それまでは生活費を必ず送る」
「財産分与は互いに求めない」
「借金があった場合は、それぞれ自己責任にする」

家のお金を管理したのはあの人なので、事実上、

あの人の方が蓄えがあっても分けなくていいという配慮でこう決めた。


送金する内容は

子どもひとりにつき、
毎月9万円を“社会人になるまで”必ず送る。
自分の収入が厳しくなっても、借りてでも支払う。


世の中の養育費の相場は法務省が行った調査によると、
養育費を取り決めている家庭の多くは、
月額3万〜6万円の間で支払っていて、
その中でも中心は「月4〜5万円台」に集中しているそう。

(出典:法務省「養育費に関する実態調査」(平成28年度)より)

子ども1人につき、毎月9万円
それを3人分10年間

決して、少なくない金額だけど、子供が困らないようにせめてもと。


店の経営は、少しずつ厳しくなっていた。
売上が落ちる月が増え、思うように利益がでない。


コロナも、その要因のひとつだけど、大きくは私の精神状態だった。


それでも——
子どもひとりにつき、毎月9万円。
一度も止めずに、約束どおり送り続けてた。


誰に褒められることもなかったし、
感謝された記憶もない。


でも、それが父親としての”最低ライン”だと思ってる。


だからこそ、今のこの状況が、悔しい。


下の子が高校を卒業して、
やっと離婚できる“その時”が来たと思った。


なのに、言われたのは
「財産を分けて?」のひと言だった。


いやいや、ちょっと待て。
その話、10年前に終わってるだろ?


「財産分与はしない」
そういう条件で、
私はずっと責任を果たしてきた。

感情が先だって、書面に残さず、

口約束で終わらせたことを心底、後悔した。


この時点で既に、会社名義で買った店舗は資金援助してもらうため、第三者に譲渡していて

私にあるのは家に送金するために借り入れた、膨らんだ借金。

そのことを、全く理解しようとしないので話にならない。


こっちは信じて、
律儀に約束を守って、
人生を削ってやってきた。


信じたほうがバカを見る。
いま、まさにその現実に立たされている。


離婚って、
人生を区切るための決断だと思ってた。

だけど今は、
「どこまで取れるか」の交渉になってる。


……もう、疲れましたよ。


子どもは卒業した。
でも、私の人生はまだ留年。


反撃のたぬき語録

「約束って、“信じた側”がバカを見るようにできてるんだしたっけ?

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